へんぺんメモ

つぶやき程度に更新中。 管理人・仲川麻子(麻吉)のメモ。ただの日記。たまにお知らせも載ります。

2016心に残ったものいくつか

漫画関連で読んだもの以外で。
今年は漫画関連(?ネタになるかわからないし不案内な分野だと乱読気味になるので結局は好きで読んでるだけ)で読んだ本も色々いいものに出会えた。
漫画は描いてます。要領の悪さやらなんやらに嫌になることもしばしばですが、相当頑張ってるのでなんとか結果を出したいです。


プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

カナダの刑務所での読書会の運営にボランティアとして関わった著者によるノンフィクション。つらいときに本を読むことで何も解決はしないが救いになる、というのはわかる。囚人の一人が、本を読むと自分の中にある窓が開くような気がするんだ、と話すが、そういう感性を持つ人が犯罪を犯すに至った経緯を思うとやるせない(多くの囚人は虐待や暴力を受けた経験がある)。読書案内としてもおもしろい。


なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)

なぜ時代劇は滅びるのか (新潮新書)

著者の時代劇愛が炸裂している。どういう漫画を描いていいかわからなくなってた時に読んで、エンタメは嘘をついていいんだ!傾いていいんだ!と背中を押してもらった。


大手新聞の書評で大分取り上げられてるので詳しい内容はそちらで。
朝日新聞書評:書評:手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄 - 星野智幸(小説家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
ろう者とは手話を母語とする言語的マイノリティであり、聴者は(ときとして指導的な立場にあるろう者は)彼らの母語を奪ってきたし現在もその状況はある、歴史を見ればゴロゴロしている類の構図が現在進行形で日本に存在するというという話に頭をガンと殴られたような感覚になった。


正月はやっと『地鳴き、小鳥みたいな』を手に入れたのでそれをゆるゆる読む。
保坂和志は読むと本当に心がさっぱりする。